|
2006年 04月 04日
飲食店やホテルから排出される生ゴミをリサイクルする新しい仕組み作りの調査実施主体が公募されています。(他の事業系の難リサイクル素材も対象です)
平成18年度「3Rシステム化可能性調査事業 」に係る委託先の公募について 業者が排出する食物残渣は、通常生ゴミをリサイクルする際にとられる堆肥化では、塩分濃度やその他の不純物の為に品質の保持が困難で、利用が敬遠されるとされています。 この解決には二つの方向があるように思われます。 ①やはり分別は必要 私がかつて視察した埼玉県小川町は、小規模バイオガスプラントが有名ですが、ここで活用している生ごみは家庭から排出されたものですが、調理前の野菜くずに限られています。そのために、メタン発酵の以降は、液肥として活用できるのです。 事業系の生ごみの分別が徹底されないのは、想像ですがまずは、「忙しさ」でしょう。お客さんに1分1秒でも迅速にサービスするためには、分別の手間も惜しいというのが実情ではないでしょうか。 しかし、最近はスローフードが注目されています。ここでは、消費者の意識として、食物が自分の口に入る(美味しいものを食べる)までをスローに考えるのではなく、通っているお店が環境に配慮している(生ゴミを有効活用している)点での「スロー」も重視して、分別の手間時間にも寛容になることが必要に思われます。 ②分別が駄目なら肥料化以外の道を 分別して高品質の堆肥化を実現しても、それを利用する受け皿がないという現実もあるようです。確かに、都市部で土いじりする場面は、そうたくさん思いつけるものではありません。 そうなれば、色々な用途を考える出口を探す方法が必要です。出口から考えるのは、ゼロ・ウェイストの哲学からはずれてしまうのですが、生ゴミの発生抑制は、飲食店もお客さんに適正な量を出す、あるいはお客は自分が食べられる量しか頼まない、ということですが、その時々の体調や、場合によっては「口に合わず、残さざるを得ない」という不幸な場面に出くわすこともありえるでしょう。 一つには、炭化の方法があります。「え、燃やしちゃうの?ゼロウェイストは焼却処理反対なんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに、処分方法として焼却を問題にしていますが、それは第1にダイオキシンの問題、そして大規模焼却炉の無駄、を問題にしているのであって、資源の加工方法として「炭化」を選択することもありえるものと、僕は個人的には考えています。 炭化した場合は、ある調査によれば60%もの二酸化炭素固定能力が向上するという試算もあります。そして、燃焼残渣(炭)は、埋め立て処分するのではなく、土壌改良剤、吸湿材、水質改良剤として活用するのであれば、立派な工業プロセスとして認定できるように思います。 ただし、少しでも二酸化炭素排出量を抑制しなければならない時代であることを考えると、一時的な方法かもしれません。 と、着想レベルのことを書き連ねましたが、この問題については、上記の経済産業省の公募に応募して、本格的に考えてみたいと思います。 課題は。。。。 ゼロ・ウェイストの哲学(4L:Low cost, Low technology, Low impact そしてLocal)に沿った処理方法とは何か 飲食店を訪れる人にこの問題についてどのようにPRできるか 廃棄物の有償引取りに関する法律の壁をどのように乗り越えるか などなどたくさんありますが、難しいと言っていても始まらない。 皆さんの参加をお待ちしています。 #
by zwat
| 2006-04-04 07:14
2006年 03月 25日
皆さんは「有機工業運動」という言葉をご存知でしょうか?
これはスロービジネススクール校長ほか色々な顔をお持ちの中村隆市さんが発明された言葉で、有機農業のポイントの「生産者と消費者のコミュニケーション」を重視する思想を工業製品にも応用するという運動です。電気を使わない非電化製品と密接な関係がありますが、その狙いは道具とそれを使いこなす技術を復活させることにあるといいます。 僕はここで風土に合った道具と技術に注目したいと思います。 日本の気候風土は、極めて奇跡的に諸条件が揃ったがために成立しています。それは大陸の東でかつ中緯度に位置して一定面積を持つ島というもので、世界広しといえ、日本列島が唯一この条件を備えた場所なのです。 このように貴重な自然を、2000年以上にわたって利用しながらも、ほとんど自然界のバランスを損なうことなく我々に残してくれた先人の知恵と技術を、血の通った技術として「有機技術」と呼びたいと思います。 (続く) #
by zwat
| 2006-03-25 01:44
2006年 03月 10日
先月の18、19、20日と3日間、本家ゼロウェイストアカデミーの主催するセミナーに参加するため、上勝町に行きました。 今回のセミナーは、辻信一氏とご友人の中村隆市氏が、上勝町民の代表と語り合うという、一方変ったスタイルでした。 ゼロ・ウェイスト ミーツ スロー といったところでしょうか。 座談会の内容は、後日本家で詳しく紹介されると思いますので、ここではタイトルと関連して、僕が感じたことを。 スローというのは、なんだかのんびりと生活する、という意味に捉えられることが多いですが、ほかにも色々な意味が込められていることが分かりました。 「スロー」で一番有名なのは、スローフード(?)。おさらいすると、ファーストフードのアンチテーゼとして、イタリアのブラのおじ様達が、はじめた運動ですね。注文して直ぐ出てくるようなハンバーガーではなく、じっくりと手間をかけた料理を食べましょう。と、いう話が一番良く効かれます。ここから、「ゆっくり」とした生活という連想が生まれることでしょう。 それとは別にスローフード運動は、経済と金融のグローバリズムの象徴のようなどこで生産されたか分からないハンバーガーよりも、隣の親父がつくったハムと向かいのお兄さんが焼いたパンで、旨いサンドイッチつくって、俺が作ったワインを飲んだ方が100倍幸せ、ということでもあります。僕が受け取ったのはこちらからの方が印象強く、「自分の目と舌を信じよう!」というメッセージ。つまりは、自分の価値観を持つってことですね。 でも、辻さん&中村さんのメッセージは違ったものでした。スローというのは時間に関係する概念で、つながりのある人や生き物(物も?)の時間も尊重しよう、ということだったんです。果物の時間、鶏の時間を尊重するというのは、本当はまだ実をつける時期ではないのに、温室で時間をコントロールして無理やり生長させ出荷するるのは、果物の時間を冒涜したことを、まだ卵を産むまで成長する時間がたっていないのに、成長ホルモンを打って卵を産ませるのは、鶏の時間を冒涜したことを意味します。 スローとは、そうではなくて、果物が生長するのをまって、鶏が成長するのをまって、もうしわけないけど、いただきます。ということなんですね。 さて、タイトルとこれがなぜ関係してくるのか、相手の時間の冒涜は「効率」ということを重視したためですが、ダイオキシンを発生させるプラスチックが普及したのも「効率」重視、資源の一切合財を燃やしてしまうのも「効率」重視(本当は、生ゴミまで燃やすのは、炉の温度を低下させてしまうので、効率よくないんですけどね)です。ゼロ・ウェイストはこの効率重視によって発生する、資源の浪費という「無駄」、そして焼却炉を作り稼動させるという「無駄」をゼロにするという活動だと、僕は思っていました。 が、それだけではない、第2のゼロ・ウェイストがあったのです。それは、効率重視の考え方にたって、「無駄」と断罪されてしまった愛すべき人類の行為を、「無駄」というレッテルから開放し、人々の「非効率だから無駄」という考え方をゼロにすることです。 例えば棚田。耕すのはとっても大変です。それが、無農薬・有機栽培となったら、どれだけ農家の人が時間を費やすことか。それなら、平場で機械を使ってサっと耕し、農薬を撒いてサッと虫を駆除し、化学肥料を撒いてサッと栄養を与えれば、時間はたっぷり残るじゃないですか。とちょっと前の人は考えることが多かったですね。それはそれで良いかもしれません。 でも、そうではない生活を送りたい人も居るわけで、余計なおせっかいは勘弁してくれ、という人もいるはずです。でも、みんな一緒が好きなお役所は、そうはならなかったんですね。色々なタイプの人を相手にすると、効率悪いし。 でも、それで環境は悪化し、何より米がまずくなる。それはごめんです。 ということで、ゼロ・ウェイストは、二つの無駄を見直すことなんです。 このことを考えるきっかけは、「ゼロ・ウェイスト」という言葉は、いまいちしっくりこない、と本家のスタッフの人と話したことです。実は、辻さんと中村さん、そして上勝町の代表の方の座談会はとっても面白かったので、上勝でも「ゼロ・ウェイスト」より「スロー」が、皆の目指すところになってしまうのではないか?と心配になっちゃったんです。スローとか、ゆっくりって、こうスっつ胸に飛び込み、じわーんと五臓六腑に染み込むじゃないですか。それならそれでも良いのですが。 で、考えました。ZERO WASTEの訳語。かなり意訳なんですが、 上勝のことを頭におくと、 「風土いっぱい」でも訳わかんないっすね。 「くるくる」かなあ。リサイクルだけでなく、大きな循環という意味で。 さて、今回はセミナーだけでなく、辻さん&中村さん、その仲間とその仲間で上勝町巡りもしました。その様子と伝えてくれる「つながりの旅」と、ツアーでお世話になった地元の写真家の中野さんのブログふくゑを予告的に紹介します。 #
by zwat
| 2006-03-10 01:50
| ゼロ・ウェイストの哲学
2006年 02月 15日
久しぶりの投稿です。
別に運営しているMLに投稿した、レジ袋削減のシステムが、実際に福岡で実現したようなので、こちらでも投稿します。 レジ袋:回収バッグで98%削減 福岡工大・学生が提案 当方が提案したものは次のようなものです。(MLへの投稿原稿をそのまま転載します) +++++転載ここから+++++ 《件名》ユアバッグ レジ袋の有料化が議論されていますが、それに関連する運動として、マイバッグがあります。 しかし、ここにはゼロ・ウェイスト的には、企業側の責任を問う必要があると僕は考えます。 その責任の果たし方が、レンタルルバッグシステムです。 (件名は、消費者の側から企業に働きかける運動という趣旨を込めて、マイバッグ(消費者のかばん)ならぬ「ユアバッグ」(お店のかばん)としました。) リサイクルシステムが語られる際に、かつて盛んだった、ビール瓶や牛乳瓶のシステムが よく話題にでますが、スーパーのレジ袋も同じように、自分の資産を消費者に「貸す」ことにすれば良いと思うのです。(瓶はメーカーやお店の資産でした。) ビール瓶や牛乳瓶は、回収コスト、洗浄コストが缶や紙パックとのコスト競争に負けてしまった訳ですが、スーパーのレジ袋の場合は、 ◆回収コストはかからない(基本的に借りた人が戻す) ◆洗浄コストもかからないはず(自分のかばんもあまり洗わないですよね。僕だけ?) 大規模スーパーでは、不特定多数の利用者が持ち逃げしないようにする、管理コストを心配するかもしれません。それが瓶の場合は、デポジットでした。でも、消費者は面倒がります。 良く良く考えると不特定多数が訪れるようなスーパーは、最近では顧客の囲い込みでカードシステムを採用していますからそれのカードにバッグの貸し出し枚数などを、記録するようにして、持ち逃げしないように管理すれば良いのではないでしょうか。 それには、システム変更の初期投資はかかります。 でも、実際の試算が必要なものの、容リ法で求められる委託金の支払いは、制度変更が無い限り、払い続ける訳ですからその累積額を考えると、初期投資はそれで充分賄えるのではないでしょうか。 (今、お金が無い、というスーパーには特別融資を考えてもよいかもしれません) レジ袋の有料化は実現される方向のようですから、他店がレジ袋を有料化すれば、その店との競争力は高まるように思います。 大地を守る会では、「通い箱」として、ダンボールをリユースしていますが、それに準じたシステムです。 何よりも、マイバックが流通しない原因は、「ついうっかり忘れてしまう」という消費者の事情が良く挙がりますから、その「言い訳」ができなくなるという効果もあります。 このシステムが実現しないのは、誰も気づいていないのか、何か大きな障害があるのか。。 マイバックはデザインをかっこよく! というのが合言葉のようになっていますが、レンタルバックは、ダサい方がいいかもしれません。 (そっとマイバックにしてしまう人が増えてしまいますからね。) ++++転載ここまで+++++ さて、福岡工業大学の売店では、「バッグ代を入れた1カ月の平均コストは 2万8000円から1万2830円になった。」そうです。(上記新聞記事より) いわゆる環境と経済の両立というやつですね。 また、成功のポイントとして「持ち帰って私物化されないように「ほどほどにダサいデザインにした」」(同じく新聞記事より)ということで、当方の提案もまんざらではないようです。 因みに、バッグの製造コスト105円は大学が負担したそうです。 学生も偉いけど、太っ腹の大学にも拍手です。 #
by zwat
| 2006-02-15 17:18
| ゼロ・ウェイスト デザイン
2005年 09月 21日
以前、島根の友人から、猪ベーコンを作ろうと考えているという話がありました。
その友人はフードプランナーとしての経歴も持つ人で、どこか知らない街で店を探す場合には、飲み物のリストに注目する、という人です。その理由は、旨い酒を飲ませるには、旨いツマミがあるはず、ということのようです。 猪は、島根でも、それ程ではないにしても、比較的良く食する機会があるようですが、ほとんどはボタン鍋だそうです。が、その友人曰く、味噌味でしかも煮込んでしまったら、せっかくの肉の味が台無しになってしまうとのこと。塩だけで焼いたり、ベーコンにしたり、もっと肉としての可能性を引き出さないと勿体ない、って話でした。 普通は猪なんて滅多に食する機会の無い首都圏らしの僕にも、実は偶然ですが猪を食べた経験があります。なんと、沖縄は西表島の別の友人に、猪の肉をもらいつつ、どうやって食べてよいか分からずにずーっと、冷凍室の片隅に保管していたのですが、自宅でBBQをやった時、肉が無くなり、エイヤっと焼いて食べたら旨いのなんの。友人の話にすっかり同調した次第です。 それで、今朝、地下鉄のフリーペーパーをパラパラと捲っていて、びっくり。なんと、猪ベーコンが約450gで7,000円の値段がついているではないですか。 猪ベーコン 値段じゃないんですけど、地域の資源を如何に活用するか、ということの典型に思いました。こうなると、最近の猪は害獣ではなくて、金の卵じゃないですか? ちなみに、僕が食べた部位は、どこかわかりませんが、アバラでもなんでもない、ただの肉の塊でしたが、とってもジューシーで“旨い”としか言い表せないものでした。 猪にロースとかあるかわかりませんが、猪ロースのとんかつとか旨いのでしょうかね。 #
by zwat
| 2005-09-21 00:22
| ゼロ・ウェイストの哲学
|
ファン申請 |
||